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安定版マイルストーン

routerd は vYYYYMMDD.HHmm 形式で頻繁にリリースしますが、その中から本番運用に推奨できる版を「安定版マイルストーン」として節目ごとに選びます。 新しく導入するときは、このページで案内する版を使ってください。

現在の推奨版

項目内容
バージョンv20260627.1533
位置づけ推奨安定版(post-1107 SAM baseline に operator 表示の整理を加えた版)
稼働実績AWS/Azure/OCI/PVE single-topology baseline で 136 秒収束、matrix 12/12、全 leaf MobilityPool Ready、provider pending/failed 0、cleanup state 0
バイナリ静的リンク(CGO_ENABLED=0)、CI と Release ワークフローをすべて通過

v20260627.1533 を推奨する理由

v20260627.1533 は、v20260627.1107 の SAM baseline 上で、routerctl mobility explainrouterctl action list の operator 表示を整理した安定版です。 PVE substrate を qnap-backed live ISO/config media、DHCP/QGA 管理、ens19 capture interface に揃えた後、AWS/Azure/OCI/PVE の fresh single-topology baseline が通りました。

release manifest は docs/releases/manifests/v20260627.1533.yaml に記録しています。

v20260626.2350 qualification

  • SAM baseline: v20260626.1921 から継承。stale provider action feedback 修正後の full-topology run で、196 秒収束、SSH matrix 56/56、cleanup PASS、stateAfterDestroy 0。
  • v20260626.2050 delta: PR #665 は HealthCheck WhenFalse の表示/status 修正で、SAM dataplane への影響は観測されていません。2050 fresh run の失敗は古い PVE template-clone lab provisioning path の問題として記録し、routerd/SAM の blocker にはしていません。
  • v20260626.2350 delta: PR #681 で Live ISO の qemu-guest-agent 自動起動を修正。go test ./tests/liveiso、v20260626.2350 Release workflow、pve07 での実 ISO boot と qm agent ping を確認済み。

v20260608.2325 からの継承事項

v20260608.2325 は v20260608.1354 のすべての特性を継承した上で、peersFrommembersFrom、および peer-group-sync を追加し、SAM ファブリックのゼロタッチ leaf 設定を実現しています。

peersFrom + SAMPeerGroup(#332, #333)

SAMTransportProfilespec.peersFrom が追加され、SAMPeerGroup リソースを参照できるようになりました。union セマンティクス: peersFrom のメンバーを先に読み込み、静的な peersnodeRef 単位で上書きします。RR ノードで publishPeerGroup: true を設定すると、SAMPeerGroupDynamicConfigPart を自動生成します。

ピアグループ同期(#334, #336)

WireGuard 内部ネットワーク上のポート 19652 で動作する軽量 HTTP サービスです。RR が GET /v1/peer-groups を提供し、leaf は WireGuard ピアを検出して一致するグループを自動取得します。手動で SAMPeerGroup を配布する必要はありません。

MobilityMemberSet + membersFrom(#339, #340)

MobilityMemberSet Kind は、共有の識別情報のみのプールメンバー(nodeRefsiterole)を保持します。MobilityPool.spec.membersFrom でこれらを取り込むことで、leaf は自身の捕捉/検出の詳細だけをインラインに残し、O(N^2) の設定重複を削減します。publishMemberSet: true を設定すると、GET /v1/member-sets 経由でメンバーセットを生成・配布します。svnet1 設定で 78 行削減(2624 → 2546)。

FreeBSD 旧フラグ互換(#337, #338)

廃止された routerd serve フラグ(--observe-interval--controller-chain*)が /etc/rc.conf に残っていても、警告付きで受理・無視されるようになり、アップグレード失敗を防ぎます。

v20260608.1354 からの継承事項

v20260608.1354 の全特性を継承: pair-stable アドレッシング、ADR 0014 CLI 再設計、およびそれ以前の全本番安全修正。

既知の観測(リリースを止めない事項)

  • install.sh 後に routerd-bgp が旧実行ファイルの inode のままで動く場合がある。 これは意図どおりです。install.sh はアップグレード時に routerd-bgp を自動再起動しないので、確立済みの BGP セッションと ECMP が routerd バイナリの更新をまたいで残ります。
  • ManagementAccess 未宣言の構成では routerctl doctor mgmt が SKIP になる。 これは稼働中の設定側の選択であり、リリースの欠陥ではありません。
アップグレード時の注意
  • v20260528.2308 から上げる場合: ADR 0014 により CLI の verb 体系が変わりました。routerd applyrouterctl applyrouterd validaterouterctl validate など。サービスユニットやスクリプトで旧コマンドを使っている場合は書き直してください。install.sh が新しいサービスユニットを自動配置するため、systemd 管理下のユニットは自動で更新されます。
  • install.sh は必ず展開したリリースディレクトリに cd してから実行してください。
  • v20260523.1542 以前から上げる場合: disabled: フィールド(enabled: false を使用してください)と --controller-chain* / --observe-interval フラグは削除済みです。
  • DNS リゾルバーのサービスユニット化: リゾルバーは routerd-dns-resolver@<name>.service として動きます。初回アップグレード時だけ短い DNS 瞬断が出ます。

「安定版」の意味と注意点

API はまだ v1alpha1 です

「安定版マイルストーン」は、この版が本番運用に堪える品質であることを示すもので、API(リソーススキーマ)の後方互換を約束するものではありません

  • routerd のリソース API は現在 v1alpha1 です。リリース間で破壊的変更が入ることがあります
  • バージョンを上げるときは、後方互換に頼らず、新しいスキーマに合わせて設定(YAML)を書き直す前提で進めてください。
  • 移行用の互換コードは持たない方針です。各版の変更点は 変更履歴 を確認してください。

導入とアップグレード

導入手順は 導入とアップグレード を参照してください。アップグレードは、推奨マイルストーン版を起点に行うことを勧めます。